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いびきと日中の眠気、実はつながっています

いびきは、眠っている間に喉の筋肉が緩み、空気の通り道(気道)が狭くなることで、喉の粘膜が震えて音が出る状態です。中年男性の約40%、女性の約20%に見られる身近な症状ですが、中には健康を損ねるサインが隠れていることもあります。

日中の過度な眠気は、夜にしっかり寝たつもりでも、昼間にどうしても強い眠気やだるさを感じてしまう状態です。成人の1〜2割の方が経験しており、仕事の効率低下や、思わぬ事故につながることもあります。

1. なぜ放っておかない方が良いのでしょうか?

たまにかく軽いいびきなら心配ありませんが、毎晩のようないびきに強い眠気が加わる場合は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の可能性があります。眠っている間に喉がふさがり、何度も呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。

放置すると体が慢性的な酸素不足に陥り、以下のような全身の病気のリスクを高めてしまいます。

高血圧・不整脈
心臓の病気や脳卒中
2型糖尿病
居眠りによる事故

2. こうした症状の原因には、いくつかの理由があります

いびきが起こりやすくなる主な要因

  • 体重の変化:体重が増えて喉周りに脂肪がつくと、気道が狭くなります。
  • 鼻の不調:鼻づまりやアレルギーがあると口呼吸になり、いびきを誘発します。
  • 身体的特徴:もともと気道が狭い、舌が大きい、扁桃腺が肥大しているなど。
  • 生活習慣:就寝前の飲酒や、仰向けで寝る習慣も原因となります。

日中の眠気の主な要因

  • 睡眠時無呼吸症候群:無呼吸により脳が覚醒し、眠りの質が著しく低下します。
  • 純粋な睡眠不足:適切な睡眠時間(成人は7〜9時間が目安)が確保できていない。
  • お薬の影響:眠気を引き起こす成分が含まれる薬を服用している。
  • 心の不調:うつ症状やメンタルヘルスの課題。
  • その他の病気:ナルコレプシーなどの睡眠障害、または甲状腺や腎臓、肝臓などの内科的な病気。

3. 体からの「注意信号」をチェックしましょう

ご自身やご家族に以下のような様子があれば、一度医師に相談してみませんか?

「いびきがうるさい」とよく言われる
寝ている間に息が止まっている(ご家族からの指摘)
寝ている時に「カハッ」とあえぐような音がする
起きた時に口がひどく乾いていたり、頭が重い
日中、会議中や運転中などに我慢できないほど眠くなる
夜中に何度もトイレに起きる
長時間寝ているはずなのに、熟睡した感じがしない
集中力が続かない、物忘れが増えた気がする

4. 当院での診断とサポート

1 問診・診察

まずはリラックスして、普段の睡眠環境や体調についてお聞かせください。ご家族から見た様子や、お困りの症状を伺い、喉の様子や鼻の通り、首周りの状態を優しく診察します。

2 ご自宅での簡易検査(アプノモニター)

当院ではまず、ご自宅で行える「簡易検査(アプノモニター)」をご提案します。手の指や鼻に小さなセンサーを装着するだけで、寝ている間の呼吸の状態を測定できます。入院不要で日常生活の中で行えます。

3 精密検査もご自宅で(在宅PSG)

簡易検査の結果次第で、さらに詳しく調べる「精密検査(PSG:終夜睡眠ポリグラフ検査)」を行います。病院ではなく、いつものお布団でリラックスして検査が受けられます。仕事を休む必要がなく、日常生活の中で行えます。

5. 一緒に取り組む治療の選択肢

いびきを和らげる生活の工夫

  • 少しずつ体重を整える
  • 寝る前のお酒を控える
  • 抱き枕などを使って横向きで寝る工夫
  • 鼻づまりがある場合は、その治療を行う

CPAP(シーパップ)治療

眠っている間にマスクから優しく空気を送り、気道をそっと広げる装置です。深い睡眠がとれるようになり、日中のすっきり感を取り戻せます。

保険診療の対象:簡易検査でAHI40以上(症状あり)、または精密検査でAHI20以上の場合

CPAP使い始めは慣れないこともあるかと思いますが、マスクの調整など、私たちが一緒に考え、お一人おひとりの使い心地に寄り添って進めてまいります。

医師からのメッセージ

ぐっすり眠れることは、心と体の元気を守る大切な土台です。ひとりで悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。

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