Dementia
認知症は単一の病気ではなく、記憶・思考・日常生活の能力に支障をきたす状態の総称です。現在の医学では完治は困難ですが、症状を和らげたり進行を遅らせたりする治療が可能なものや、原因を取り除くことで大幅に回復が見込めるものもあります。早期の適切な診断が非常に重要です。
重要:別の病気が原因で認知症のような症状が出ているケースです。原因となる病気を治療することで、症状の改善や大幅な回復が見込めます。
| 症状 | 考えられる主な原因 |
|---|---|
| 最近のことを忘れ、同じ質問を繰り返す | アルツハイマー型、ビタミン欠乏、うつ病 |
| 急に混乱し始めた、急速に悪化した | お薬の副作用、感染症、脳腫瘍、硬膜下血腫 |
| 歩きにくさ、尿漏れ、物忘れが同時にある | 正常圧水頭症、血管性認知症 |
| そこにいない人や動物が見える(幻視) | レビー小体型認知症、パーキンソン病認知症 |
| 性格が変わり、身勝手な行動が目立つ | 前頭側頭型認知症(特に60歳前後) |
| 言葉が出てこない、意味が通じない | アルツハイマー型、前頭側頭型(失語型) |
| 強い眠気、いびき、日中の集中力低下 | 睡眠時無呼吸症候群 |
「最近、物忘れが増えたのは年のせいだろう」と、ご自身やご家族だけで判断し、諦めてしまうことは少なくありません。しかし、専門医による詳しい検査を受けることには、その後の生活を左右する非常に大きな意味があります。まずは原因を正しく特定し、現在の状態を正しく理解することが、ご本人とご家族の安心した生活を守るための第一歩です。