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めまいとは?

成人の約20%が人生のどこかで経験する、よく見られる症状です。「周囲がぐるぐる回る」「気が遠くなるような感じ」「足元がふらつく」など、感じ方は人によってさまざまです。どのような状況で、どのくらいの時間続くのかを医師に伝えることが、原因を特定するための重要な手がかりとなります。

1. めまいの種類と起こるタイミング

特定の動作に伴って起こる

数秒〜数分

寝返り・上を向く・かがむなどで誘発。良性発作性頭位めまい症(BPPV)などの可能性。

きっかけなく突然起こる

数分〜数時間

突然症状が現れる。メニエール病・前庭性片頭痛などが考えられる。

持続的に続く

数日間

めまいが途切れず続く。前庭神経炎(内耳の炎症)や脳卒中(脳梗塞など)の可能性を考慮。

2. めまいの主な原因

1 良性発作性頭位めまい症(BPPV)

耳石が本来の場所から外れて起こります。

  • 症状:1分以内の短い回転性めまい、頭を動かした時に起こる
  • 対応:耳石置換法(エプリー法など)
  • 注意:1年以内に約15%が再発する

2 前庭神経炎

内耳の神経に炎症が起こる病気です。

  • 症状:突然の強い回転性めまいが数日間続く、吐き気を伴うが難聴は伴わない
  • 対応:急性期は安静と対症療法

3 メニエール病

めまいと「聞こえ」の症状を伴います。

  • 症状:20分〜12時間続くめまい、片耳の難聴・耳鳴り・耳の詰まった感じ
  • 対応:減塩(1日2g以下)、カフェイン・アルコール制限、内服薬

4 前庭性片頭痛

片頭痛の既往がある人に起こります。

  • 症状:数分〜数時間続くめまい、光・音への過敏

3. 注意が必要な「脳卒中」とめまい

めまいの多くは耳(内耳)の問題ですが、突然の持続的なめまいの中には、脳の後半部分(小脳や脳幹)の脳卒中が隠れていることがあります。

すぐに救急受診を検討すべきサイン

  • 突然の持続的なめまい(きっかけがない)
  • 立っていること、歩くことが著しく困難
  • 顔のゆがみ、手足のしびれや脱力
  • 言葉がうまく話せない、ろれつが回らない
  • 物が二重に見える、急な視界の欠損
  • 経験したことのない激しい頭痛

一過性脳虚血発作(TIA)について:めまいや手足のしびれ・言語障害などの症状が数分〜24時間以内に消える場合でも、脳梗塞の前兆として非常に重要です。症状が治まっていても、早急な受診をお勧めします。

4. 医師が行う診察と検査

身体診察

目の動き(眼振)の観察を行い、めまいの性質を判断します。

CT検査

主に脳出血の有無を確認します。緊急時に迅速な判断が可能です。

MRI検査

脳の状態をより詳細に把握できます。発症直後24〜48時間はMRIでも写らない場合があります。

5. 自宅での安全管理

転倒防止

  • 急に動かず、動作はゆっくりと行う
  • 夜間の照明を確保する

薬について

めまい止めを漫然と長く飲み続けると回復を遅らせる可能性があります。必ず医師の指示に従って服用してください。

医師からのメッセージ

めまいは、ご本人にとって非常に不安で不快な症状です。原因を一つひとつ確認し、適切なアプローチをとることで、日常生活への影響を軽減していくことが可能です。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

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